ゴッホかファン・ゴッホか、ピエト・モンドリアンかピート・モンドリアンか
埼玉県立近代美術館の常設に、ファン・ゴッホの水彩がさりげなくあってびっくりした。
— kenjiro hosaka (@kenjirohosaka) 2022年2月26日
1882年と極めて初期の作品。丸沼芸術の森が近年購入し、埼玉近美に寄託されている様子。
なにげなポイントは、美術館にしては珍しく、ファン・ゴッホ、と、慣習ではない表記にしていること。パネルもよい。 pic.twitter.com/oVIcBSHktY
埼玉県立近代美術館では「ゴッホ」ではなく「ファン・ゴッホ」と表記されるようになったらしい。より国際的な標準になったといえるかも。
しつこくてすみませんがモンドリアン表記、誤記が一般化した問題は、日本の西洋美術受容研究からも追記したく。モンドリアンを最初に紹介したのは長谷川三郎で確か最初期に「ピエ」とフランス語読みして以降は苗字のみ。「ピエト」表記の普及向け画集で一般化したのは瀬木慎一。
— ton yabumae (@ton0415) 2019年12月14日
また近年「ピート・モンドリアン」と表記されることが多いモンドリアンは、昔は「ピエト」と表記されていたよう。たしかに昔の本を読むと「ピエト」をみかける気がする。
美術科の名前をどのように訳すかは西洋美術史がどのように日本に輸入されてきたかという問題でもある。